奏手候『デザインフェスタvol.42』記録




2014.11.21(日)
デザフェスも今回で3度連続の出演となる。年々競争率も高くなっている強豪ひしめく厳しい審査の中、この様な連続出演は非常に嬉しい。

ただ、過去2回はお昼間の出演だったが今回は日が暮れてからの出演という事で、照明が映える等の点では日が暮れてからの方が面白い部分もあるのだが、一点、「お客様がまだいらっしゃるだろうか…?」という不安が全員の脳裏には浮かんでいた。 
デザフェスは朝に開幕し、開場を待っていらしたお客様方がそれはもう一気に押し寄せる。 
中には遠方からのお客様も多く、そういった方々は遅くまでは会場には居られない。
実際過去2回のデザフェスでは、朝〜お昼間どこもかしこも人、人、人で溢れ返っていた会場が、夕方頃からどんどんまばらになって行く様子を目撃していた。
その為、「出演の頃にはお客様はほとんどいらっしゃらないのではないだろうか…?」という不安は容易に浮かんで来たのである。
 
当日。
事故渋滞に巻き込まれながらなんとか朝一で会場入り。無事にリハーサルを終えた。
今回は盟友「吉原狐社中」の百合之介様、鏡衛門様、そして初共演となる四郎兵衛様が、御三家勢揃いで「吉原狐舞甚句」で舞って下さる。
久々の再会に心が湧き上がったが、脳裏には「吉原狐社中の皆さんが来て下さったのに、もしも日が暮れて会場がまばらになっていたら……」と不安も大きくなっていた。
 
そんな不安を抱えつつ、半日を広大な会場で過ごす。
今回は武書道室の武先生が我々の楽曲の歌詞を作品にして下さったり、大筆パフォーマンスで「奏」という字を書いて下さったり、ブース横にも我々の名前を書いて下さっていたりと、とても幸せだった。
 
八幡屋さんでは奏手拭を売って下さっており、たくさんの素晴らしい商品の中、奏手拭の見本を最前面に何枚も飾って下さり、更には頭にまで巻いて営業して下さっていた。
会場では歩く度に「奏手候さんだ!」「奏手候さんですか!?」「ライヴ見に行きます!」とたくさんの方がお声掛け下さった。
そんな温かいお心の数々に終始感激しっぱなしで、その内に日が暮れて来た。
 
準備を整え、楽屋からステージ袖へ移動する。
外は暗く、いまいち状況が把握出来ない。
 
そして、照明は上がった。
 
「………………っ!!!!!」
 
そこには視界いっぱいの、本当に大勢の方々が集まって下さっていた。
 
狐面をつけていらしたり、奏手拭を巻いて下さっている方々もたくさんいらした。
中には関東以外の公演でお会いした方々まで目に入って来た。それもお一人やお二人の事ではなかった。
声援が飛んだり、笑顔で手を振って下さっていた。
「お客様がいらっしゃるだろうか…」と1日抱えていた不安は、瞬時に吹き飛んだ。
ただただ有難いと、幸せな事だと、胸が熱くなった。
遅くまで待っていて下さった方々の為に、少しでもたくさん楽しんで頂きたいと、一同全身全霊で公演をやり切った。

撮影:木野正好様







 
吉原狐社中の皆さんも、本当に素晴らしい舞を舞って下さった。

撮影:木野正好様
 
そしてラストには色とりどりの鳥目が色とりどりの照明を浴びながら、美しく空を飛び交っていた。
 
更に胸が熱くなる光景があった。
無事公演が終わり急いで物販テントへ向かった時の事。
まだ奏手候の物販は出ていないテントの前に、他のバンドさんの物販の邪魔にならない一番端へ、実に200名のお客様がとても綺麗に並んでいて下さったのである。
騒ぐ訳でもない。押し合う訳でもない。
係員さんが居た訳でもなく、お客様方が自主的にそうして下さっていたのである。
そんなお客様方を見た瞬間、なんだかとても誇らしい様な、そんな想いに駆られた。
 
この気持ちは稽古場公演の際にも毎回感じた事のある物だったと思う。
稽古場公演の会場には椅子が一応壁際に積み上げられてはいるが、稽古場という事でその椅子が客席として並べられている訳ではない。
しかし我々が出て行く頃には、いつも何故かフロアに椅子が整然と並べられているのである。
そうして下さったのも又、お客様方だった。
もし、ただ個人的に椅子が使いたいだけならば、点々と散らばりいくつかランダムに置いてあるだけの筈だが(ライヴハウスに務めていた時にはよく見た光景である。)、そうではなく、フロア一帯にとても整然と並べられてあるのだ。
その光景をいつも目にする時の感情を、この時思い出した。
人に迷惑をかけないとか、他人を思いやるといった当たり前の様でとても難しい事、そして恐らくは、我々の事を想って下さったんだなぁと、温かいお心にとても胸が熱くなった。

そんな感情を胸に、物販を開けた。お一人お一人に、お礼を言いながら。
たくさんの差し入れやプレゼントまで頂き、
「奏手候を見る為に今まで残ってました!」
「CD毎日聞いてます!」
「無茶苦茶楽しかったです!」
「初めて見たんですがファンになりました!」
「奏手候のライヴを見る為に○○から来ました!」
「ありがとうございました!!」
等々、たくさんの温かいお言葉と笑顔を頂いた。
中には泣いて下さっている方もいらした。
 
それもこれもあれもかれも全部含め、我々には、ただただ、本当にただただ、感謝しかなかった。

こうして3度目のデザフェスは、幕を閉じた。

 
たくさんの温かい愛情を、本当に有難う御座いました!!!!!









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